【搭乗記】2023年11月 ITAエアウェイズ ローマ-デリー AZ770 ビジネスクラス

搭乗記

ITAエアウェイズの長距離路線ビジネスクラスに搭乗しました。日中のフライトで、以前書いた深夜フライトとは特に機内食が違いがありましたので記事にしました。

フライトまとめ

搭乗便:ITAエアウェイズ AZ770

搭乗日:2023年11月第2週

路線:ローマ→デリー

時間:13:55発→1:50着(7時間25分)

搭乗クラス・座席:ビジネスクラス

機材:A330-200

総評:★★★★☆
座席がフルフラットになるということ、料理がコースできちんと提供される点が良いのですが、機材の古さや料理の貧相さがマイナスと感じました。

食事:★★★☆☆
往路便とは異なり、機内食を楽しむことができましたが、豪華さという点では物足りなさを感じました。

機内設備:★★★☆☆
古い機体のため座席も古く、革が破れていました。機能は問題ありませんでした。Wifiが無料でしたが、50MBしかないのは少々足りないと思います。トイレもシート相応の古さでした。往路便と同じ評価です。

機内スタッフ:★★★☆☆
深夜フライトと異なり接触する機会が多かったのですが、ある程度の丁寧さはあるものの特別感はありませんでした。


フライト予約

運賃推移等、詳細は別記事にて

フライト1ヶ月前に予約しましたが、ほぼ最安圏内でした。詳細は往路便のこちらの記事に書いています。下記リンクで記事内の当該部分に飛びます。


座席指定

私が予約をした10月中旬ではこのような空席状況でした。1列目の先頭はVIPシートだろうと思いここを選びましたが、往路便で通路側の席が通路にかなり近く面しているため、なんとか窓側に移りたいと思っていました。最終的には4Lが空いたため、当日空港で移動することができました。後ほど記載します。

空港サービス

いざ、空港へ!ところが…

早速空港でのサービスではありません。この日は午後のフライトでしたので、午前はローマでのんびりしていました。いざ、レオナルド・エクスプレスで空港に向かおうとチケットを購入したのですが、電光掲示板には空港行きがありません。

駅員に聞いたところ、明らかに遠いプラットフォームに案内されましたがそこにいたのは空港行きの電車ではありませんでした。おそらくアジア人に適当こいたのでしょう。別な人に聞いたところ、今日は理由は不明だが運休とのこと。バスで代替便を出しているから使って欲しいと。

駅をでて隣のバス乗り場に移動しましたが、同じ目にあっている人がたくさんいてとてもじゃないですが時間までに空港に着けるかわかりませんでした。結局テルミニ駅前のタクシー乗り場からタクシーを捕まえて移動しました。白タクじゃなければ、テルミニ駅から空港までは定額の54EURくらいで移動できます。このときは同じく困っていたイタリア人と相席で空港まで向かいました。渋滞もなく、GoogleMapで表示された40分で到着しました。

さすがに空港行きの移動手段が急に潰れるのは勘弁してほしいと思いました。

チェックインカウンター

気を取り直して、ターミナル1に到着しました。入ってすぐがITAエアウェイズのチェックインカウンターで、SkyPriorityでがら空きのレーンに並ぶことができました。顔が若いからか、利用クラスの確認はされました。

カウンターの女性はニコニコして対応してくれました。いってらっしゃいと声をかけてくれて温かい気持ちになりました。うれしいです。

ここで市内で購入したお土産の免税手続きをするのを完全に忘れていました。革のバッグを買ったのですが、スーツケースに入れたまま預けてしまいました。空港への移動でイレギュラーがあったため、頭から抜けてしまいました。(結局中に入ってから手続きできました)

保安検査

保安検査も通常とFastトラックに分かれていました。

こちらが通常です。レーン数が多いので混雑はしていません。

FASTレーンは通常レーンの左側にあります。

ほとんど人がいなかったのでスムーズでした。この保安検査は他の国に比べて簡易だと感じたのですが、出国審査のエリアで再度厳しい検査を受けることになります。

免税手続き

おそらく本来はチェックインカウンターで購入物品を出して申告して、と手続きが必要なのですがゴタゴタで失念してしましました。空港内に入って思い出したのですが、最終的には無事申告できました。手元に領収証を置いていたので手続きできました。

空港に入り、出国したあとの免税エリアまで行きます。これはラウンジの直前にありました。「VAT Customs」と目立つ看板がこれ以前にも出ていますので、迷うことはありませんでした。

私が購入したお店では、緑色のTaxFreeの封筒でしたので、そちらの窓口に行き書類をまるごと提出しました。還付方法を現金振込かクレカでの相殺にするか選択肢があり、クレカ相殺でお願いしサインをして手続き終了となりました。ここまで5分です。かなり早くて本当に手続きできたか不安になるほどでした。

やり方のサイトを見ると未開封の購入物品が必要とのことですが、特に要求されませんでした。

ラウンジ(別記事)

ローマ空港ではラウンジを利用できました。ラウンジはこちらで記事にしています。


ラウンジ受付で座席変更

当初の座席は1Cでした。後ほど書きますが、1Cは通路側の座席となっており寛げない往路フライトで思ったので窓側を希望していました。

ExpertFlyerで窓際の座席でアラートをセットしたところ、空港内にいるギリギリのタイミングでまさかの空きがでました。ラウンジはITAエアウェイズ運営なので、座席の変更をお願いしてみたところ、なんの支障もなくやっていただけました。

1C→4Lに移動することができました。

搭乗

デリーへのフライトはE11ゲートからの出発でした。運がいいことに上記ラウンジの隣のゲートでした。ラウンジから出てまだ搭乗手続きが始まらなさそうでしたので、再度ラウンジに戻りギリギリまで過ごすことができました。

ゲートのサインでは、12:50搭乗開始とのことでしたが、私が搭乗開始したのは13時でした。

搭乗はJALと同じく、Priorityよりもファミリーや車椅子が優先となります。Priorityのコールで入ったのですが、ボーディングブリッジ内で10分程度待たされました。準備ができていないのにコールをかけたようです。車椅子の人も同じく待っていたので、これはマイナスを付けざるを得ませんでした。

ボーディングブリッジから

13:10に機内に入りました。ほぼ1番乗りです。コクピットのドアも空いており、操縦士がなにやら打ち合わせをしているようでした。

座席で座っているとキャビンアテンダントの責任者から乗客一人ひとりに挨拶がありました。海外の航空会社でもこういうのがあるんですね。

機内設備

この便も往路と同じくA330-200でした。機材は異なるのでしょうが、やはり古さを感じました。

シート

このような座席配置です。通路側が思ったより通路に面しており、なるべく避けたいところです。私が座席変更をしたのもこれが理由です。通行人が気になりそうでした。

4Lからの機内の眺めです。4Lは右舷窓側になります。

ディスプレイにもやや古さが感じられます。日本語が言語選択肢にありました。

往路の搭乗記から写真を持ってきますが、各シートにはUSBやコンセント、リクライニングのリモコンがついています。

アメニティ

こちらも往路から画像を拝借しています。

左の写真がQC Termeのグッズです。降機したら使うグッズになります。

  • シャワージェル
  • シャンプー
  • コンディショナー
  • フェイスクリーム
  • ボディクリーム
  • インテンシブハンドバター

右の写真が機内アメニティになります。

  • マスク
  • 耳栓
  • 歯磨き粉(MARVIS)
  • ソックス
  • アイマスク
  • 竹製歯ブラシ

機内wifi

この機材では機内wifiが利用できます。ビジネスクラスは無料で50MBが利用できます。スクラッチ型のクーポンコードをもらえました。

爪では削れないのでコインを用意しましたが、取り出すのが面倒でした。

機内を飛ぶwifiに接続し、コードを入力します。

これで接続できました。接続後のページでは残りの容量を確認できます。インスタやツイッターなどであればそこまでストレスがかからずに見ることができます。

機内食

インド便でしたので機内食はイタリアかインド料理か各食事で選べました。もちろんイタリア料理を選びました。最後の食事だけ、通じなかったのかインド料理が出てきてしまいました。なお、JALのように事前に選ぶシステムにはなっていません。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンクは離陸から20分後の早々に届けられました。メニューから一つ選ぶのですが、何を頼んだのか忘れてしまいました。メニューはwebで見られると思ったのですが、更新されておらず…。写真も撮っていませんでした。

ナッツと一緒にカクテルが届けられました。アルコール度数がやや高く、機内で早速酔ってしまいました。ドリンクもグラスで、ナッツも陶器の皿で提供されました。

前菜

ウェルカムドリンクから30分後に食事です。まずは前菜です。パンと冷製オムレツのようなものです。白いソースがやや酸味がありつつもさっぱりしていて、一緒に入っているザクロやオムレツとよくあっていました。

ドリンクには白ワインを注文しました。

パスタ

前菜の提供から25分後にメインが出てきました。メインはもちろんイタリアンにし、中身はパスタでした。粉チーズもかかっており、トマトソースを楽しむことができましたが、ビジネスクラスの料理かというと内容や味は普通に感じました。正直ラウンジである程度食べており、そのクオリティと変わらないと感じてしまいました。

パスタですが、トマトソースとトマト、バジルとシンプルであり、ベーコンなど肉は入っておらずこれだけでした。左の皿は前菜で提供されたパンです。比較がJALとなってしまいますが、ステーキが出てくることを考えるとやや手抜きというか、もう少し良いものが出てもいいのではないかと思いました。

メイン

パスタの提供から15分後、こちらの料理が出てきました。こちらは白身魚とほうれん草、紫芋です。ソースは味がよくわかりませんでしたが、イタリアのなにかでしょうきっと。

それにしても、この皿は見た目があまりよろしくないと感じるのは私だけでしょうか?黄色、深緑、紫と、色合いとしてはなかなか厳しいものがあります。ラウンジとここまでの料理である程度満腹になりつつあったので、色味も手伝って食指が伸びませんでした。

白身魚の方はホクホクでしたので全部いただきましたが、ほうれん草と紫芋はすべて食べることができませんでした。お魚の味の方は普通です。正直このプレートはなくても良いと思いました。メインなのですが…

チーズ

メインの20分後にチーズはいるか?と聞いてきたのでとりあえずお酒のアテにいただくことにしました。JALのようなチーズを想像していたのですが、分厚いチーズとクラッカーが盛りだくさんのプレートが出てきました。

さすがにメインを残しているお腹の具合なので、一部を楽しみました。この時点でやや酔っていたので、お水も頂いています。

私が気づかなかっただけかもしれませんがドルチェがありませんでした。このあとは着陸前の軽食でしたので、提供されませんでした。がっくり。

ここで消灯

チーズの提供があった20分くらいあとから機内が消灯しました。トイレに行ったり水を飲んだりして昼寝をしていました。ラウンジや機内でアルコールを結構飲んでいましたので、喉が乾いてしょうがなかったです。

トイレ付近のギャレーにはCAさんが2人はいて、楽しそうに喋っていたので水をすぐに貰えました。お酒もオーダーすれば楽しめると思います。しかし日系とは異なり、消灯後でもある程度の声の大きさで会話していたので気配りという観点では及第点に及ばずと判断しました。


着陸前の軽食(大失敗!)

離陸から6時間後に軽食の用意でした。ここで大失敗したのが、オーダーミスです。ここでもイタリアンかインディアンか聞かれるのですが、「イタリアンで。インドに向かうからインド料理は嫌だからね(英語)」と言ったところインディアンが出てきました。いや、日本人らしさが出てしまったのか、これが出てきた時点で「オーダーと違う」と言えば良かったのですが、ぱっと見パンがあるのでイタリアンかと思ってしまいました。

結局ビリヤニと謎のスパイス入りのパンでした。味もかなり本格的な、独特のスパイスで口が受け付けられませんでした。

ドリンク

軽食から20分後、なにも手を付けられないまま返却しコーヒータイムです。これほど悲しい気持ちでコーヒーを飲んだのは初めてでした。味は覚えていません。


到着

失意のコーヒーから50分後、滑走路に到着しました。待っていたのは大気汚染でした。イタリア旅行ということでリフレッシュできましたが、これからまたこの大気汚染と一緒に暮らしていくことに辟易しながらの到着です。
降下しているときから機内にはやや臭い匂いがしてきたので、過去最速でした。いつもは降機した瞬間に感じるのですが。

入国審査

深夜2:40に撮影しました。ディワリは家族で国内で過ごすことが多いため、深夜ということもあり入国も空いていました。

最後に

最後でオーダーミスがありましたが、全般的には快適なフライトでした。シートの古さはありましたが、機能自体には問題ありませんでした。一方、料理に関してはクオリティがビジネスクラスにしては満足いくものではないというのが感想です。7時間の長距離路線チケット代が往復ビジネスで17万INR(=約30万円)なので、この距離のビジネスとしては安いほうでしょうから納得はできます。

しかしインドからのイタリア直行便(日本からも直行便の運行はITAエアウェイズのみ、2023年11月現在)はITAエアウェイズが唯一ですので、フライトを飛ばしてくれるという利便性という意味では評価すべきでしょう。

お値段もインド便は比較的安いので、インド駐在者はヨーロッパが近いインドからディワリなどのシーズンにぜひご利用ください。

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