【搭乗記】2023年11月 ITAエアウェイズ デリー-ローマ AZ769 ビジネスクラス

搭乗記

インドの連休ディワリ期間(11月)にデリーからイタリアはローマまで、ITAエアウェイズのビジネスクラスを利用してきましたので搭乗記を書きます。今回は運悪く機材がA330-200という古い機体でした。が、機内食は同じですのでご参考になればと思います。

フライトまとめ

搭乗便:ITAエアウェイズ AZ769

搭乗日:2023年11月第2週

路線:デリー→ローマ

搭乗クラス・座席:ビジネスクラス

機材:A330-200

総評:★★★★☆
ビジネスクラスだったので、フルフラットで寝られ、wifiが無料で使えたのでフライトが快適でした。シート、食事は微妙でした。

食事:★★☆☆☆
アメリカンブレックファストで内容も微妙でした。

機内設備:★★★☆☆
古い機体のため座席も古く、革が破れていました。機能は問題ありませんでした。Wifiが無料でしたが、50MBしかないのは少々足りないと思います。トイレもシート相応の古さでした。

機内スタッフ:★★★☆☆
ビジネスクラスでしたが、淡白な印象です。JALのエコノミークラスみたいな対応でした。可もなく不可もない感じです。


フライト予約

フライト1ヶ月前でも最安値

仕事の予定がなかなか決まらず、11月のフライトにも関わらず発券したのは1ヶ月前の10月中旬でした。インドでは連休なので高額になるかもしれないと不安でしたが、活況なのは国内線のようでイタリア行きはほぼ最安圏でした。インドのディワリは家族と故郷で過ごす文化のため、国内線がべらぼうに高額となるようです。

今回は旅行期間が5日とやや少ないため、到着後の体力温存のため往復ともにビジネスクラスにしました。

ビジネスとエコノミーの価格推移

Google Flightでの価格推移を参考までに載せます。

検索条件
日付:2023/11/11~2023/11/16
目的地:デリー↔ローマ
航空会社:ITAエアウェイズ
経由:直行便のみ
検索日:2023/10/27

まずはエコノミークラスです。

往復でほぼ60000INRです。10万円で直行便でイタリアに行けるのはお得に感じます。出発2週間前で最安圏内です。

10/14時点ですが、周辺の日付ではこんな価格のようです。

連休中はどの日程でもほぼ変わらないですね。

続いてビジネスクラスです。

17万INRが標準価格とのことで、検索日から2週間前、すなわち出発から1ヶ月前から値上がりするようです。私は今回は往復17万INR(約30万円)で発券できました。JALの日本行きも同様のフライト時間で、プレエコ往復でこのくらいの値段と考えるとコスパは良いと思います。

このフライトは機材が日毎に変わるようで、ある日はA320の古い機体かと思ったら次の日はA359だったりA339だったりとランダムです。記事の冒頭で「運悪く」と書いたのは、運用がほぼA339なのにA320の日にあたってしまったからでした。

ちなみにフライト日をずらしても、私の都合の日はA320でした。

座席指定

2023/10/14時点での座席指定の状況です。

中央列は微妙だと感じたので、A/C列で一番手前側の3Cにしました。
このあと結局2A窓側が空いたのでそちらに移動しました。


空港サービス

空港入場

今回は国際線ですので第3ターミナルです。ディワリ期間中なので相当の混雑を覚悟していましたが、国際線がメインの3タミはそこまでの混雑ではありませんでした。いつも利用する入場ゲートは奥側で、今回もそちらに来ました。

フライトは3:45発で、かなり余裕を持った0:15に空港に到着しました。

列の外側にはたくさんいるようですが、列自体にはあまり並んでいませんでした。あまり当てにならない混在状況のモニターでは、どのゲートもスイスイのようです。


結局、2分後に空港内に入場することができました。


チェックインカウンター

カウンター

ITAエアウェイズのチェックインカウンターはGでした(下図赤枠部)。

結構早めに到着したつもりなのですが、カウンターは結構な混雑でした。こちらはエコノミークラスの列です。

今回はビジネスクラスですので、SkyPriorityの優先レーンが使用できます。こちらはエコノミークラスとはうってかわって並びは1人のみでした。列に並ぼうとしたら係員にSkyPriorityの対象者か聞かれたので、ビジネスクラスだと伝えたところ笑顔でWelcome!と迎えてくれました。

受託手荷物もPriorityタグを付けてくれました。


VISA無しで足止めを食らう

これから向かうイタリアはシェンゲン協定国であり、入国にはVISAが必要となります。90日以内の観光を目的とした日本国籍者はVISAが免除されているので、今回は不要(2023年11月現在)だと事前に確認したのですが、カウンターでVISAがないと渡航ができないと言われてしまいました。
なお、2025年からはVISAは不要ですがETIASへの登録が必要となりますのでご注意ください。

チェックインカウンターでそんなことを言われるとさすがに焦ってしまいます。日本国籍なので不要な旨を伝えましたが、必要との一点張り。ここはインドですので、怒り気味に責任者を出せと強めに言ったところ責任者が出てきて、やはりそいつもVISAが必要とのこと。何回か押し問答をした後、担当者が電話をどこかに掛けて確認を取りました。

結局受付してから10分後に日本国籍者はVISA不要との確認が取れたようで、晴れてボーディングパスをゲットできました。
彼らはインド人かヨーロッパ方面の客が主な利用客であり、インド人などヨーロッパ以外の搭乗者はVISAが必要という理解をしていたのでしょう。しょうがない部分はありますが、少しお粗末かなと思いました。
何はともあれ、これで手続きが完了しました。よかったよかった。

クラスはJでした。Cじゃないんですね。
ITAエアウェイズのビジネスクラスはENCALM Priveラウンジを利用できるようです。他のブログでは無印ENCALMラウンジとの情報があったので戦々恐々としていましたが、良い方のラウンジが使えてホッとしました。


出国検査・保安検査

出国検査と保安検査はビジネスクラス専用レーンに向かいます。もっと中央のアクセスが良いところにあってほしいです。

こちらは通常のレーンです。私がいつも使うタイミングより折返しが1列長いくらいだと思います。


ビジネスクラスも2列の並びでした。おそらくどちらに並んでも変わらなかったと思います。



ラウンジ

ENCALM Priveラウンジでした。詳細はこちら。


搭乗

本フライトでは9Aでした。

SkyPriorityなので真っ先に搭乗できます。ビジネスクラスなのでオーバーヘッドコンパートメントは心配不要なので優越感だけです。
ちなみに、日本人の家族連れ1組と同じフライトでした。あちらはお子さんがいるのでエコノミークラスですが同じタイミングの搭乗です。

ビジネスクラスのエリアですが、ヨーロッパ方面の人達もいたのでそこまで落ち着いた搭乗ではありませんでした。


機内設備

シート

A330-200の座席配置は癖があります。また、シート自体は革張りですがひび割れていてあまり良い状態ではありませんでした。

座席配置

さて、改めてA330-200のシートを見てみましょう!A330-200のビジネスクラスの座席配置は奇数列は1-2-1配置、偶数列は1-1-1-1配置です。

奇数列の2席部分がこちらです。シートがあまりきれいではありません。

し、仕切りがないことに加えて近い!これは知人友人でないと不快な距離です。離陸前なので、もしかしたら中央に仕切りを登場させることができるかもしれませんが…。
この写真の後ろ側のシートが偶数列なのですが、ご覧の通り通路側は本当に通路に面していることがわかります。トイレやCAさんが横を通るとかなり気になると思います。

シート

続いて、奇数列の窓側席、今回搭乗することになる座席です。

こちらは物置が通路側になっているため、通行人が気にならないようになっています。

偶数列の通路側席がこちらです。隣に通路があり、通行人が気になると思います。フルフラットにしていたらなおさらです。

足側です。毛布が袋に入っています。

シートのコントローラーとディスプレイのリモコンです。一昔前を彷彿とさせるリモコンです。裏にはキーボードがついています。マッサージ機能もついていましたが、ただ振るえてるだけで気持ちよくありませんでした。

シートはフルフラットになります。少し倒した状態がこちらです。

さきほどの毛布が乗っていたところに脚を乗せるようになります。

コンセント、USBポートが各席についています。

座席のサイドポケットには水のボトルとヘッドホンが収納されています。


アメニティ

こちらがアメニティになります。2種類あり、右上のタオルに包まっているのがクリーム類、右下のポーチが歯ブラシセットでした。青色と紺色のブックは機内食とドリンクのメニューでした。

まずは白いバッグから。こちらは機内で使うグッズになっています。中身はバッグを除いて、左上から、

  • マスク
  • 耳栓
  • 歯磨き粉(MARVIS)
  • ソックス
  • アイマスク
  • 竹製歯ブラシ

でした。バッグ自体はキャンバス地で、やや安っぽさがあります。エコなんでしょうけど。


続いてはタオル生地のトルースです。
こちらはQC Termeのロゴ入りです。左から、

  • シャワージェル
  • シャンプー
  • コンディショナー
  • フェイスクリーム
  • ボディクリーム
  • インテンシブハンドバター

です。外装のタオル生地はとても触り心地が良いです。丸めてコンパクトに収納できるのも良い点です。
しかし機内ではシャンプーなど使いようもなく、旅先での利用を想定しているようです。



機内Wifi

古い機材だと思っていたのですが、機内Wifiが利用できるようです。ビジネスクラス利用者には50MBまでのクーポンコードが配られました。

飛んでいるWifiに接続します。この表記はまだアリタリア航空のものでした。Skyteamのロゴもあります。マイルは貯まらないのに…

ここでVoucher codeを選択し、スクラッチしたコードを入力します。

使用していると50MB中いくら残っているのかが表示されます。スピードは早くはないですが、LineやTwitterを見るには問題ありませんでした。Instagramの動画はやや表示が遅いです。

トイレ

ビジネスクラスの後方にトイレがあります。これは離陸前です。

アメニティはありませんでした。古い機体だからか、掃除はされているのでしょうがお世辞にもきれいとは言えない状態でした。


機内食

深夜4時前に出発するフライトですので、機内食は軽めでした。食事はイタリアンではなくアメリカンで、せっかくイタリアの航空会社に乗ったのにと残念でした。

ドリンク

離陸20分にはウェルカムドリンクが来ました。シャンパンを注文しました。

軽食

離陸から40分後から軽食が始まりました。提供が早いです。

サーモンとりんごのサラダ、フルーツ盛り合わせ、パンです。身体は早朝4:40でしたので飲み物は水にしました。「Water please」と言ったのですが、炭酸水が出てきました。イタリアってそうなんでしょうか?硬水の味が強めに感じ、食事に合わないと思ったので飲む気になれず。

サラダのサーモンは塩気が効いていて美味しいのですが、りんごの味がドレッシングを邪魔してくるので相性が悪いように感じました。パンもオリーブオイルを使っていて、バターとの相性が良かったです。

寝る前に水分を取りたかったのでStill waterを頼みました。食後は歯を磨いて就寝です。

朝食

インド時間11時、朝食が提供されました。アメリカンブレックファストとのことです。軽食提供から6時間が経過しており、フルフラットでたっぷり寝ることができました。

卵焼き、ベーコン、ほうれん草、ポテト、フルーツ盛り合わせ、パンです。飲み物はオレンジジュースをオーダー。アメリカンと言われておりテンションがだだ下がりでした。さらに、右下の皿の食事がベーコン以外あまり美味しくありませんでした。卵焼きはぱさついていて味が薄く、ほうれん草もデロデロでした。四角いパンもパサパサであまり美味しく味わえません。


到着

あっさり朝食が終了しました。この時点でフライトから7時間、身体は12時です。現地時間は7:30です。日の出がきれいです。

そうこうしているうちに着陸しました。

到着ゲートはローマ空港の僻地、ゲートE31-44(左上)のエリアだったようです。

https://www.adr.it/web/aeroporti-di-roma-en/pax-fco-airport-map

ここから入国のエリアへは電車を使います。

結構歩きました。

入国

入国ゲートに行きます。このときは長蛇の列でした。

日本のパスポート所持者は別レーンで簡単に通過できるのですが、この日はそのゲートが故障しているとのことで全員が並ぶ羽目になっていたようです。

ホントはここの左側から別レーンに行くことができます。
入国審査は過去最大の適当さでした。何も確認せず、ただ入国のはんこを押すだけの審査官で、これがイタリアか!と感動を覚えました。

結局並んでから入国まで40分程度並んでいました。

荷物回収までも少し離れていて歩きました。入国に時間がかかったので、預けたスーツケースは全員分出ていました。せっかくのPriorityだったのに…

最後に

今回はビジネスクラスでデリー→ローマをITAエアウェイズで利用してみました。長時間の深夜フライトでしたので、フルフラットシートは現地についてからすぐに動く元気が残っているため非常に快適でした。ゆっくり寝ることができたので時差ボケもほとんどありませんでした。到着日は夜遅くまで活動することができました。

一方シートやトイレ、食事は質がビジネスクラスの割には悪いと感じました。設備は機体が古いとはいえ、食事は味がそもそも悪いのでがっかりしました。

デリーからイタリアへは唯一の直行便であり、価格も9時間の飛行時間のビジネスクラスの割には安いほうかと思いました。機材のハズレを引かなければ乗る価値はあると思いました。

日本からのフライトもITAエアウェイズは直行便が飛んでいますので、また利用するかもしれません。

コメント

  1. Timothy Smith より:

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