年末の一時帰国でJL30便のビジネスクラスを利用しました。こちらはプレエコからの事前アップグレードになります。やはり深夜フライトのビジネスクラスは快適で、到着後の疲労が段違いでした!
この記事内では空港内のビジネスクラス用の出国審査レーンについての紹介もしています。今回は中央座席のD列だったのですが、問題なく快適に過ごすことができました。いろいろ書きすぎて6000字を超えてしまいました。適当にお読みください!
フライトまとめ
搭乗便:JAL JL030
搭乗日:2023年12月第3週
路線:デリー→羽田
搭乗クラス・座席:ビジネスクラス9D
機材:B787-9 E92
総評:★★★★☆
食事:★★★★☆
シート:★★★★★
地上サービス:★★★☆☆
機内スタッフ:★★★★☆
機内清潔さ:★★★★☆
フライトの予約
発券
年末も近づいた12月は中旬のフライトでした。予約したのは10月はじめです。この時点でもすでに帰国フライトが埋まり始め、運賃も上昇傾向でした。まだ許容範囲でしたが、10月に入るとかなり運賃が上がっていました。なお、9月時点ではほぼ最安圏でした。
今回は、
デリー→羽田:プレエコ(W)
羽田→デリー:アップグレード可能エコノミー(K)
で発券をしました。このグレードで、13万INR(=23万円、1INR=1.8円)でした。
ちなみに、往復アップグレーダブルエコノミー(K)も検討しており価格は11.6万INR(21万円)でした。エコノミーの深夜フライトは身体がキツいので、2万でプレエコなら…とそちらを選択しました。
アップグレード
マイルがある程度溜まっていたので、今回はアップグレードにチャレンジしました。過去何度かトライしたのですが、キャンセル待ちで期限切れとなったことに加え、空港当日アップグレードも満席と断られた経験があります。
金曜~日曜の週末の東京行きのフライトはビジネスでも搭乗率が高く、事前・当日ともにアップグレードの難易度が高いようです。
今回もキャンセル待ちでも応募となり、直前まで当選せず…という状況でした。結局、カウンターで当日アップグレードをお願いしたらすでにビジネスだよと言われ、アップグレードできていたことを知りました。アップグレード完了メールなんて来なかったぞ!
今までの違いとしては、サファイアのステイタスでアップグレード待ちができたので手に入ったのでしょうか。というか、ビジネスのキャンセルする人がいるのかな…
空港サービス
過去最遅到着でしたが、人が少なく過去最速で出国できました。
空港入場
JL30は定刻19:55デリー発ですが、今までの経験から3時間前の空港到着は早すぎると思い2時間前の到着にしてみました。インドは何が起こるのかわからないので、着いたらものすごい混雑だったらどうしようと思っていたのですが、この日は大丈夫でした。
空港入場は5~10分程度の待ちでした。いつも最奥のゲートを使っています。インドの空港入場では身分証(外国人はパスポート)と当日の搭乗券(メール可)ですが、最近はスマホでJALアプリの画面を見せています。これを含めJALアプリを見せたのは2回ですが、普通に通してくれました。

思いっきり日本語ですが、「Japan airline!Haneda!」と説明して通してくれました。日付は日本語なので、今日の日付、名前も「This is my name.」と画面を指せば理解してくれました。
チェックインカウンター
チェックインカウンターです。17:53のチェックインカウンターです。2時間前に来る人はいないのでしょう、カウンターはエコノミーもガラガラでした。

エコノミーの列には誰もいませんでした。3時間前くらいがピークでしょうか。
JAL Club-Aカードがあるのでビジネスクラスに並びます。このときアップグレードできていることを知らず、カウンターの人に当日アップグレード希望を出したら、「お客様はビジネスクラスですが…」と言われてしまいました。私はアップグレードできていることを知らないので、インボラか!?と思ってルンルンだったのですが、マイル口座を見たらしっかり20000マイルがフライト2日前に引き落とされていたのでそんなことはありませんでした。がっかり。
JALカウンターはいつも水色の服を着たインド人と日本人担当者がいます。インド人でも日本語を話してくれるのはさすがJALですね。こちらの日本語が通じるかわからないのでいつも英語で話してしまいます。
さて、搭乗券とPriveラウンジの入場券をもらいビジネスクラス搭乗者向けの出国審査と保安検査の列に進みます。
出国審査・保安検査場
デリー空港はカウンターの後ろ側が出国審査、続いて保安検査になっています。今回はビジネスクラスですので、専用の列に進みました。保安検査場を正面に見て、右側にビジネスクラスとファーストクラス専用の列があります。
まずはAll Passport Holdersです。非C, Fクラス搭乗者が並びます。

この右側にあるのがビジネスクラス、ファーストクラス専用の列です。Business Class、Business/First Classの文字があります。今回はこちらを見て空いていたので並びました。タイミングによっては混んでいるかもしれません。その後にはやはり専用の保安検査レーンがあります。

保安検査場は写真撮影が禁止されているので画像はありません。
インドの保安検査はやたら遅いので、スムーズに進むかは運要素が強いです。ビジネスクラス用の保安レーンでも、荷物が引っかかった人がいるととてつもなく時間がかかることがあります。その時は隣のエコノミーに言っていいか係員に聞いて進みました。
ここはインド、なんでも頼んでみるものですね。
ちなみに、この日は空港についてからここまでで25分程度でした。過去最速でした。
ラウンジ
いつものENCALM Priveラウンジです。詳細は以前記事にしました。ちなみに、今回訪問してシャワーがあることを知りました。
この時間に入ると日本人が多く、かなりの人が仕事をしていました。3時間前に空港についていたらANA便搭乗者もいるのでさらに日本人率が上がります。
搭乗
ゲート
この日の搭乗は3番ゲートでした。免税店を抜けたゲートのエリアから1、2、3…となるので比較的歩かずに済む場所でした。出発は19:55、搭乗時刻は30分前の19:25、ゲートクローズは19:40です。国内線の搭乗よりかなり遅めの搭乗時刻です。

3番ゲートは囲いがあって中に入るのに搭乗券を見せるようになっています。

と、ここでD席であることに気づきました。D席は1-2-1配置の中央左側となります。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/aircraft/conf/789.html
ExpertFlyerで当日のビジネスクラスの空席を確認すると、窓際しかも6列目が空いていました。
搭乗直前の座席変更、ならず
B787-9のE91機材は、ビジネスクラスが2つのエリアに別れています。8~13列目の後方ビジネスクラスと、17~21列目のプレミアムエコノミークラスの間はパーティションで区切られているのみで、どちらかの明かりがもう片方に漏れるようになっています。
以前プレミアムエコノミークラスに搭乗した際、ビジネスクラスのほうが早く消灯していたのでプレエコの明かりが漏れてしまうなと思っていました。フルフラットになるとはいえ、どのくらい明かりが漏れてくるのかわからなかったので前方座席が良いと思っていました。
ゲートの係員に、別なシートに移動したい旨を伝えてみました。手元のPCでもこちらの希望するシートが空いていることが確認できたようです。が、あまりにも直前すぎるので変更不可とのこと。当然ですね。
しかしJALの日本人の方に大変丁寧にお詫びをされてしまい、こちらが逆に恐縮してしましました。その方いわく、搭乗1時間前までなら座席の変更可能とのこと。中に入るとJAL係員はゲートにしかいないので、チェックインカウンターで変更してもらうのが良さそうです。
機内シート
個人的には、中央席だろうと思っていたより気になりませんでした。隣の席の食事が見えるだけです。窓際が良いのはそうだと思うのですが、席が取れなかったからといって快適さが大きく変わるわけではなく一安心しました。
D席は意外と快適
変更が叶わずD席に搭乗しました。
SkySuiteIIIのD席の悪いところ
- 1-2-1のうち中央配置のため、隣の人が気になる(かもしれない)
- D、G席が内向きの斜め配置で、脚が上下に交差する形になっておりD席がF席の下側になる
↓
SkySuiteIIIのD席搭乗後の感想
- 隣の人はほぼ気にならない。食事が見えるくらい。
- D席が下になるが、床との高さは全く気にならない
搭乗時の様子です。ビジネスクラスは一人でオーバーヘッドコンパートメントの1区画を使えます。優先搭乗もできるため、エコノミークラスの搭乗より先に着席することができます。

中央のD、G席はやや向かい合う形です。
着席前です。座席にアメニティ、食事のメニューです。

中央部、隣の人の境界部です。

Himalayanのミネラルウォーター、蒸気でアイマスク、入国書類とハンガーです。軽装で搭乗したのでハンガーはそのままにしていましたが、乗務員の方がフライト前に回収していきました。
中央部の2座席は、2人組の搭乗も考慮されており小さな仕切りがあるのみです。しかし、互いの顔は前のめりにならない限り見えないので、食事の進捗くらいしか相手にわかりません。これは意外でした。
トイレのアメニティです。
- 歯ブラシセット
- モンダミン
- ハンドソープ
- 消毒剤

これらの歯ブラシやモンダミンはビジネスクラス限定です。以前のE92機材ではビジネスクラスとプレエコの間のラバトリーにも設置されておりプレエコ利用でも使えたのですが、ビジネスクラス搭乗者しかこのトイレを使わないので実質ビジネス専用となりました。
機内食
深夜便は初めてでした。また、事前に食事の指定をしていなかったので、洋食のビーフステーキがあるか不安でしたが、杞憂でした。
まずはお手拭きです。離陸から約30分後です。

ドリンク
次はドリンクです。ラインナップは以下の通りです。

まずはシャンパン、ドラピエを頼みました。離陸から約1時間後、ドリンクが運ばれてきました。

食事
次は食事です。2023年12月のメニューは次のとおりでした。

インドの長い生活でビーフに飢えていましたので迷わず牛フィレ肉をチョイス。事前に選択できなかったのですが、問題ありませんでした。
フライトから1時間30分後、前菜です。

赤いのはタンドリーシュリンプです。インドっぽいのは嫌だなあと思っていたのですが、スパイスが日本人向きの味付けで辛さもなく、低い期待値を大幅に上回ってきました。白い蟹のタンバルは味が淡白だったので、タンドリーシュリンプがかなり美味しく感じました。
離陸から約2時間後、前菜提供から15分後にメインです。牛フィレ肉ですので赤ワインSTEPPも頼みました。

牛フィレ肉麹トマトソースです。トマトソース、カーキ色のペーストも非常に美味しい!牛フィレ肉も柔らかく、日の通りも私好みでとても美味しくいただきました。緑のお野菜の見た目が少しショボいですが、野菜も美味しいですね。
デザート
離陸から2時間20分後、メインの提供から25分後にデザートです。寝る直前だと思い、お酒ではなく緑茶をお願いしました。

ティラミスコーヒークリームです。ティラミスに染みたソースが苦手な味でした。温かい緑茶はちゃんとお椀で出てくるんですね。さすがビジネスクラスですが、この準備にちょっと引きました(いい意味で)。
食事も終わり、片付けも終わり歯を磨いて就寝です。フルフラットがありがたいです。食事後すぐに歯を磨いたのですが、帰ってきた時点でプレエコはもう消灯していました。ビジネスクラスはまだ明かりがついてました。便によってどちらのクラスが早いのか変わるようです。
朝食
さて、デザートの提供から2時間後には朝食の準備が始まりました。私はビジネスクラスの中でも遅い起床だったようで、隣の人はすでに食事を始めていました。

ギリギリだったようでテーブルクロスの準備からまもなく食事が運ばれてきました。

鰤の塩焼き弁当です。味噌汁はエコノミークラスで飲むようなものとは違い、味噌味が薄めです。個人的にはあっちのほうが好きですね。鰤は美味しいのですが、全体的に冷えているのであたたかいと良かったです。少ない睡眠時間のあとなので量はちょうどよかったと思います。
この他、チーズの盛り合わせやカップ麺も注文できるのですが睡眠時間を長く取りたかったので頼みませんでした。
入国
降機後、きれいな朝焼けが見れました。6時43分でした。

JL30で羽田に着くと、荷物が出てくるのが遅い印象があります。デリーは入国にやや時間がかかるので、ターンテーブルに行ったらすでに出ていることが多いです。
今回も15分ほど待って荷物が出てきました。税関を抜けて恒例のこれを見たので7:06です。荷物回収に15分くらいかかりました。

最後に
初めての深夜フライトでビジネスクラスに搭乗しました。思っていた通り、非常に快適でした。もう少し配膳が早くなり睡眠時間が伸びれば言うことなしです。デリーからのフライトは飛行時間が中途半端で、7時間くらいなのでしょうがない部分があるのですが、改善してほしいです。
本当に寝たい人は食事を取らないか、エクスプレスミールをオーダーするのでしょうが、庶民が頑張ってマイルを使って稀に乗るとやはり機内食を楽しみたくなるものです。
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